
イタリアは日本と同じ南北に長い国です。
北海道と沖縄では食文化が違っているように、イタリアでも南北で大きな違いがあります。
ここでは、北部、中部、南部に分けてイタリアワインの概要を説明します。
北イタリアのワイン
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イタリアの料理といえばオリーブオイルを使って調理することが有名ですが、
実は北部ではほとんど使われていません。
北部の多くの地域は、その歴史からフランスなどの隣接した国との交流が盛んです。
そのせいもあって、料理の多くにはフランスと同じようにバターが使われています。
伝統的な料理といえば、牛ほほ肉を赤ワインでやわらかく煮込んだものなど、
こってりとした味付けのものが目立ちます。
「北に行くほど味付けが濃くなる。」
日本と同じですね。(^−^)
このような食文化の中で好まれてきたワインは、料理の味に負けない強さを持ったものでした。
「王様のワイン」と呼ばれるバローロも渋みのしっかりしたタイプが多いです。
しっかりしたタイプと言うのは簡単ですが、寒い地域で濃い味わいのワインを造ることは
とても大変な作業です。寒さに負けて葡萄の実が完熟できないんです。
どうしても軽い赤ワインが多くなってしまう中で、沢山の造り手が知恵を絞り、
丁寧な作業を続けてきました。その結果、寒さに負けない、または寒さを生かした
素晴らしいワインが誕生してきました。今日では、北部でもしっかりした味わいのワインも
多く見受けられますし、寒い土地でしか育たない葡萄を使って独特の風味を出していたりもします。
寒さとの戦いの中で面白い醸造法も編み出されました。
「アマローネ」というのですが、このワインは葡萄を収穫した後、数ヶ月間、醸造所で陰干しし、
出来上がった干し葡萄からワインを作る方法です。仕上がったワインは、通常の濃いタイプのワインを
越えた力強さを持っています。相当の努力があったのだろうと驚かされます。
北部のワインは、繊細な味わいの白ワインとスパークリングワインが有名で、赤ワインは一部を除いて
「軽くて酸味の強い、安いワイン」というは昔の話。
今では、造り手の努力によって繊細な味わいだけではなく力強いワインも多く造られるようになってきました。
南イタリアのワイン
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イタリアのイメージとして日本に根付いている、「陽気」は南イタリアのものです。
ピッツァも、パスタもオリーブオイルも南部がその発祥です。
様々な伝統料理がある中で、それらに合わせてどのようなワインが造られてきたと思われますか?
正解は、「地酒」。
だって陽気なんです。葡萄が沢山実ったら、それが一番だったんですね。
イタリアは古くから「ワインの大地」などと呼ばれていて、国中で葡萄の木が育てられてきました。
ただ、その陽気な気質から、質などにはこだわらず、量を重視した造り方を続けてきました。
このせいで、フランスにワインのイメージを取られてしまうのですが、
それはそれで、イタリアらしくて良い様な気もします。(;´▽`A
さて、南部の伝統的なワインは...と説明したいところなのですが、説明するものがほとんどありません。
葡萄の栽培に適した土地だったので、普通に育てればある程度のものは出来てしまうんです。
地酒が主流になるのも無理はありませんね。すかっりフランスに先を越されたイタリアは、
1960年頃からフランスを追いかけ、量から質への転換を図ります。
やはり南部は、更に遅れてスタートしたのですがその実力は計り知れません。
元々、葡萄の栽培に適した土地だったのですから、そこに技術が加われば大変なことになります。
これから南部で造られるワインの楽しみは、なんと言っても濃さ。
北部で紹介した、「アマローネ」。これに近い味わいが陰干しなしで再現できてしまうんです。
ただ濃いだけではなく、渋みの弱い、やわらかい味わいのものが多いので、熟成を待たなくても
すぐに飲めるのが特徴です。また、まだ世界的には知られていない造り手が多いので、
素晴らしいワインが安く手に入ることもあります。
中部イタリアのワイン
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対極的な南北の特徴を併せ持っているのが中部。
全土でワインが造られるイタリアの中でも銘醸地として上げられているのがトスカーナ。
ここは、歴史と最新技術が最初に共存した土地です。
量から質への転換を図ったイタリアを世界的に知らしめたのが、「サッシカイア」を始めとする
「スーパータスカン」。 ※タスカンはトスカーナの英語読み
若ければその「濃厚さ」を、熟成を待てば「繊細さの中の複雑味」を見せてくれる素晴らしいワイン達です。
そして、最も古い歴史を持つ「キャンティ」と、世界でもトップクラスに位置づけされている「ブルネロ」。
個人的には「カーゼバッセ」のブルネロが世界で一番美味しいと思っています。
この造り手の紹介は別のページに譲るとして、中部イタリアはワインの醸造地としても、
世界のセレブが土地を持つ場所としても世界的に認められた地域です。
ここで造られるワインはこれからもイタリアワイン全体を牽引していくことでしょう。
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