電話加入権 ADSL


よく、イタリアワインは分かりにくいと言われます。
なぜそう言われてしまうのでしょうか。

その原因の一つに格付けがあげられると思います。

イタリアにもフランスのAOCに倣った格付けがあります。
AOCは、ワインをその品質などから一級から五級、
テーブルワインなどとランク付けしているもので、
イタリアの格付けもこれに近いものですが、格付けに
品質が伴っていないのが特徴です。

どうしてこのような形になってしまったのでしょう。
イタリアワインの歴史から考えてみましょう。

イタリアのワインの歴史は、フランスより遥かに古く
「ワインを造る大地」などと呼ばれてきました。
ワインはイタリア全土に地酒的な存在として広がり、
イタリア人の気質から、昔ながらのやり方で、天候に
全てを任せ、沢山の葡萄が実ることが喜びとして
捉えられてきました。

一方フランスでは、19世紀から統制や保護など、国を
挙げて品質の向上に力をかけてきました。イタリアも
これに倣い、DOC法を制定し品質の向上へ向けて動き
始めますが、始まったのは1960年代。
その差は100年にもなります。

始まったばかりのDOC法は、ワインの一本の品質ではなく、
その製法で作られたワインの歴史を評価したものであった
ため、規定されたワインの製法も赤ワインを造るのに、
白葡萄を混ぜなくてはならなかったりと品質を求める
造り手にとって疑問の多いものでした。

そんな中、一つのイタリアワインが世界中で有名になります。
「Sassicaia(サッシカイア)」ご存知でしょうか。
Toscanaの一人の貴族が趣味で造ったワインが、世界で
トップクラスの評価を受けます。しかし、このサッシカイアは
フランス原産の葡萄から作られたものであり、DOCの格付け
としては最低ランクのテーブルワインでした。

この一件からDOC法への反感が起こり、とうとうサッシカイアは
このワイン単独でDOCを名乗れるようになります。これが
きっかけの一つとなり、DOC法はどんどん変化を続け、今尚
成長中です。「まず造り手ありき、そこに格付けが付いてくる」
といったところでしょうか。

最新DOCの詳しい内容は専門のサイトにお任せするとして、
ここでは大まか内容を見てみましょう。DOCの格付けは下の
4種類です。

DOCG :Denominazione di Origine Controllata e Garantita
ディー・オー・チー・ジー

DOC :Denominazione di Origine Controllata
ディー・オー・チー(ドック)

IGT : Indicazione Geografica Tipica
イー・ジー・ティー

Vino da Tavola
ヴィノ・ダ・ターヴォラ

上に行くほど位が高く、ワインの製法が確立されてます。
しかし、先程も述べたとおり格付けは造り手のスピードに
追いついていません。自分好みの素晴らしいワインを探すのに
この格付けを気にする必要は、ほとんどありません。

まずは、共感できる考え方の造り手を見つけてください。
揺ぎ無い信念と、終わることのない大きな努力の元に
素晴らしいワインは生まれます。
あなたが共感されたその方は、きっとあなたの味覚も
満足させる傑作を造り出しているはずです。


お気に入りに追加

RSS Feed
20storiaでは最新情報をRSS配信で提供しています。
RSS Readerに登録
下の登録ボタンを押すとRSSリーダーに登録できます。

my yahoo

google

goo

livedoor

イタリアワインの格付け

テイスティングの方法

料理とワインの相性

レストランのワイングラス

ワイン関連資格

イタリアワインの特徴

ワイン関連用語集

自己紹介にかえて

イタリアワインのブドウ品種

イタリアワイン関連書籍

■お気に入りのワインはここで見つかります!
プロとしてワインに携わってきた私の体験談です。 ワイン選びのお手伝い、造り手の情報から、 レストランの裏事情、上手な使い方まで盛りだくさんの内容です。

Vol.001

Vol.002

Vol.003

blog
20storiaの更新情報、ホームページ作成技術をまとめるblogです。
プログラミングの知識が無くても、サイト全体を同じレイアウトにする方法や、 画像作成の方法など、20storiaを見て気になったことがあったら覗いてみてください。

イタリアワインとjava
contact me
20storia では、あなたのご意見、 ご感想を心待ちにしております。

美味しいワイン見つけた!
レストランのこんな裏情報が聞きたい!
お気軽にご連絡をいただけたら、 こんなに嬉しいことはありません。 一緒にイタリアワインの感動を探して行きましょう!
contact me
イタリアワインの感動をあなたに - 20storia
Ninja inserted by FC2 system