カステッロ・ディ・アマ Castello Di Ama

このカンティーナはフィレンツェとシエナの長い戦争で廃墟と化していた土地を、
ワイン造りとは無縁の4家が共同出資で購入したのが始まりです。

そして、このカンティーナは初リリースから高い評価を獲得します。
シャトー・ムートン・ロートシルトの醸造責任者、パトリック・レオン氏にアドヴァイスをもらい、
始めから最新設備が用意され、熟成にはバリックも使用されていました。

5000本/haの高密度でブドウの木が植えられ、収穫量をぐっと落とすことで質の向上が図られました。

キャンティ・クラッシコ地区にあるこのカンティーナのラインナップは、
キャンティ・クラッシコ、その単一畑シリーズ、ピノ・ノワールの単醸、メルロの単醸、シャルドネの単醸など
と多岐にわたります。
どのワインにも共通して言えるのが、凝縮感もさることながら、透き通ったきれいな味わいを持っていることです。

そして、数あるラインナップの中でもアマの名前を揺ぎ無いものにしているのが、
メルロの単醸「ラッパリータ」。
このワインは、メルロの最高峰とされるシャトー・ペトリュスの評価を上回ったこともある、
世界でトップクラスのワインに仕上がっています。

現在のイタリアのカンティーナの主流として、「伝統と革新の共存」が挙げられます。
伝統的なワインを品質を上げ生産しつつ、スーパータスカンに代表されるモダンなワインを造る。
前述の「ラッパリータ」はスーパータスカンにあたります。

一方伝統的なワインに当たるのが「キャンティ・クラッシコ」。
ここにもアマらしさを見ることができます。

生産される「キャンティ・クラッシコ」は、「キャンティ・クラッシコ」そのものと、
「ベッラヴィスタ」、「カズッチャ」、「サンロレンツォ」、「ベルティンガ」の単一畑シリーズ。
「ベッラヴィスタ」の柔らかな印象と、「カズッチャ」の引き締まった印象など
それぞれに独特な味わいを持っていました。
やがて、この単一畑シリーズが世界中でファンをつくり、アマの名前は更に広まります。

しかし、クリュワインの考え方がイタリアで広まった1990年に、
アマは2つのクリュワインの生産を停止してしまいます。
そして、残った、「ベッラヴィスタ」と「カズッチャ」も良年のみの生産としてしまいました。
更に、白ワインも3種類生産していたものを1種類に絞り、
シンプルな「キャンティ・クラッシコ」のみを主力とします。

それまで評価の低かった「キャンティ・クラッシコ」ですが、徐々に質が向上してきており
2006年現在で販売されているものは、低価格にもかかわらず、かなりのハイクオリティに仕上がっています。

何かのお祝いなどでのワインを用意するのであれば、このワインは打って付けです。
アマの「キャンティ・クラッシコ」の優しく広がる、華やかな香りと味わいは多くの人を魅了するでしょう。
個人的な好みが入っているかもしれませんが...δ(⌒〜⌒ι)

ガイアさんの方針に近く見えるかもしれませんが、
他のラインナップに比べ、極端に評価の低かった「キャンティ・クラッシコ」を主力としている点、
生産自体を停止してしまっている点で大きく異なります。
そこには、大変なリスクを伴っていたはずです。

そして、そのリスクを押しのけて改革を進められたのはやはり、
「造り手の信念と、信念への確信」によるものです。

  Castello Di Amaのワイン情報
ワイン名ブドウ品種熟成方法
L'Apparita
ラッパリータ
メルロ


バリック
Chianti Classico Vigneto Bellavista
キャンティ・クラッシコ・ヴィニェト・ベッラヴィスタ
サンジョベーゼ
マルヴァジーア・ネーラ

バリック
Chianti Classico Vigneto La Casuccia
キャンティ・クラッシコ・ヴィニェト・ラ・カズッチャ
サンジョベーゼ
メルロ

バリック
Castello Di Ama
カステッロ・ディ・アマ
サンジョベーゼ
カナイオーロ
マルヴァジーア・ネーラ
バリック
Il Chiuso
イル・キウーゾ
ピノ・ネーロ


バリック
Al Pggio
アル・ポッジョ
シャルドネ


ステンレス・バリック
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