ルーチェ Luce
1997年の末に「オーパス・ツー」が出た!と、東京のワイン関係者の間で騒ぎが起きました。
この話題の主役となったのは「ルーチェ」というワイン。
カリフォルニアのロバート・モンダヴィとフィレンツェのフレスコバルディ家とのジョイントベンチャーによるワインです。
ロバートモンダヴィは「シャトー・ムートン・ロートシルト」のバロンフィリップとのジョイントで「オーパス・ワン(作品1)」をすでに生産していました。
この「ルーチェ」は「オーパス・ワン」に注ぐワインと言われ、銀座のエノテカ・ピンキオーリで8万円を超える値段がつけられていました。
ルーチェは、ロバート・モンダヴィからの申し出によって始まりました。
イタリア系移民のモンダヴィーファミリーは
「いつかイタリアでワインを造りたい」
と、以前から考えていたため、ルーチェを始めるかなり前から何度となく現地調査を重ねていました。 そんな中でアンティノーリと並ぶフィレンツェのワイン貴族、フレスコバルディ家と出会います。
1300年からワイン造りを続けているフレスコバルディ家はキャンティ地区を中心に、広大な土地を所有し、 モンタルチーノにはカステルジョコンドという醸造所も所有し様々なワインを生み出していました。
フレスコバルディの造るワインのラインナップは、キャンティからポミーノ、ブルネロまで多彩で、それらの品質はどれも世界レベルです。
ルーチェは、ロバート・モンダヴィの次男ティム・モンダヴィさんとランベルト・フレスコバルディさん、両社の醸造責任者の協議でワイン造りが進められています。
偶然にもUCデイヴィス(カリフォルニア州立大学デイヴィス校)で醸造を学んだ二人は、ワイン造りの波長も合い、共にスーパータスカンを志向しています。
トスカーナの個性であるサンジョベーゼとモンタルチーノのメルロから造られるルーチェ。実はこのワイン純イタリア産のブドウで造られます。
ここにモンダヴィ節が加わることでバリックを利用したパワフルな味わいを持ち、フレスコバルディが得意なエレガントさも併せ持ちます。
「パワフルでエレガント」
一見相反する特徴に見えますが、ルーチェはこれをやってのけます!
口に入れた瞬間のボリューム感はモンダヴィを思わせる強さと凝縮間を持っています。
このパワフルさに圧倒されていると、後に残る余韻にもう一度驚かされます。
表に出ない、素晴らしいバランスを保った酸味で後味を軽くしエレガントな風味を残します。
これは、フレスコバルディの技が見える部分です。
この「パワフルでエレガント」こそが、2社のジョイントのなせる業でしょう。
しかし、このルーチェにも難点はあります。
ルーチェは2日に分けて瓶詰めを行う手法を採っています。これによって1つのヴィンテージの中でも、大別して2つの味わいが生まれます。
個人的なイメージは、1日目は、よりモンダヴィ寄り。パワフルのほうがより強く感じられます。2日目はフレスコバルディ寄り。エレガントさが際立っています。
小さな醸造所では、樽ごとに差が出ることもあるのですが、大規模な醸造所で意図的にテイストを造り分けているのはルーチェだけかもしれません。
この手法によって、ルーチェはどちらのタイプの味わいなのか抜栓してみるまではわかりません。
人によってはこのことをマイナス要素として扱われる方もいます。
しかし私には、この味わいの違いは2社の譲れない思いが込められているように感じられてなりません。
あなたの飲まれるルーチェはどちらの思いが込められているのでしょうか。
この話題の主役となったのは「ルーチェ」というワイン。
カリフォルニアのロバート・モンダヴィとフィレンツェのフレスコバルディ家とのジョイントベンチャーによるワインです。
ロバートモンダヴィは「シャトー・ムートン・ロートシルト」のバロンフィリップとのジョイントで「オーパス・ワン(作品1)」をすでに生産していました。
この「ルーチェ」は「オーパス・ワン」に注ぐワインと言われ、銀座のエノテカ・ピンキオーリで8万円を超える値段がつけられていました。
ルーチェは、ロバート・モンダヴィからの申し出によって始まりました。
イタリア系移民のモンダヴィーファミリーは
「いつかイタリアでワインを造りたい」
と、以前から考えていたため、ルーチェを始めるかなり前から何度となく現地調査を重ねていました。 そんな中でアンティノーリと並ぶフィレンツェのワイン貴族、フレスコバルディ家と出会います。
1300年からワイン造りを続けているフレスコバルディ家はキャンティ地区を中心に、広大な土地を所有し、 モンタルチーノにはカステルジョコンドという醸造所も所有し様々なワインを生み出していました。
フレスコバルディの造るワインのラインナップは、キャンティからポミーノ、ブルネロまで多彩で、それらの品質はどれも世界レベルです。
ルーチェは、ロバート・モンダヴィの次男ティム・モンダヴィさんとランベルト・フレスコバルディさん、両社の醸造責任者の協議でワイン造りが進められています。
偶然にもUCデイヴィス(カリフォルニア州立大学デイヴィス校)で醸造を学んだ二人は、ワイン造りの波長も合い、共にスーパータスカンを志向しています。
トスカーナの個性であるサンジョベーゼとモンタルチーノのメルロから造られるルーチェ。実はこのワイン純イタリア産のブドウで造られます。
ここにモンダヴィ節が加わることでバリックを利用したパワフルな味わいを持ち、フレスコバルディが得意なエレガントさも併せ持ちます。
「パワフルでエレガント」
一見相反する特徴に見えますが、ルーチェはこれをやってのけます!
口に入れた瞬間のボリューム感はモンダヴィを思わせる強さと凝縮間を持っています。
このパワフルさに圧倒されていると、後に残る余韻にもう一度驚かされます。
表に出ない、素晴らしいバランスを保った酸味で後味を軽くしエレガントな風味を残します。
これは、フレスコバルディの技が見える部分です。
この「パワフルでエレガント」こそが、2社のジョイントのなせる業でしょう。
しかし、このルーチェにも難点はあります。
ルーチェは2日に分けて瓶詰めを行う手法を採っています。これによって1つのヴィンテージの中でも、大別して2つの味わいが生まれます。
個人的なイメージは、1日目は、よりモンダヴィ寄り。パワフルのほうがより強く感じられます。2日目はフレスコバルディ寄り。エレガントさが際立っています。
小さな醸造所では、樽ごとに差が出ることもあるのですが、大規模な醸造所で意図的にテイストを造り分けているのはルーチェだけかもしれません。
この手法によって、ルーチェはどちらのタイプの味わいなのか抜栓してみるまではわかりません。
人によってはこのことをマイナス要素として扱われる方もいます。
しかし私には、この味わいの違いは2社の譲れない思いが込められているように感じられてなりません。
あなたの飲まれるルーチェはどちらの思いが込められているのでしょうか。
Luceのワイン情報
ワイン名 | ブドウ品種 | 熟成方法 |
---|---|---|
Luce ルーチェ | メルロ サンジョベーゼ | バリック |
Lucente ルチェンテ | メルロ サンジョベーゼ カベルネ・ソーヴィニョン | バリック |
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プロとしてワインに携わってきた私の体験談です。 ワイン選びのお手伝い、造り手の情報から、 レストランの裏事情、上手な使い方まで盛りだくさんの内容です。
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