リカーゾリ Ricasori

かつてキャンティには「フォルムーラ」と呼ばれる、ブドウの混醸比率が定められていました。
このルールを決めたのは、後に首相にもなり、「鋼鉄の男爵」とも呼ばれた、
バローネ・ベッティーナ・リカーソリさんです。

「フォルムーラ」が出来る前まで、キャンティの造り手は「サンジョベーゼ」という品種の、
じゃじゃ馬加減に手をこまねいていました。
当時の技術ではサンジョベーゼの実力を引き出せず、
「酸っぱくて、軽くて、渋い」どうにも出来ないワインしか造れなかったのです。

そこで採用されたのが「フォルムーラ」。
白ブドウを混ぜることで、キャンティを飲みやすいものに変えました。
これにより、キャンティはイタリア中に飲みやすいデイリーワインとして広まり、
更には、世界的にもその名前が知られるようになりました。

しかし、この「フォルムーラ」が議論を呼びます。
質の向上へと、イタリアワイン全体の動向が変わり始めると、
赤ワインに白ブドウを混ぜるという手法が、量を生むためのものとしか映らなかったのです。

醸造の技術が進むにつれ、サンジョベーゼは、
「手の付けられないじゃじゃ馬」から、「素晴らしいワインを生む、イタリアを代表する品種」へと
考えられ方が変わっていました。

「フォルムーラ」を造った、リカーソリのキャンティは、
長い間、質の低いワインを代表する銘柄として扱われてきました。

しかし、この質への転換の遅れは、リカーソリ家とは別のところで行われたものでした。
リカーソリ家はキャンティがデイリーワインとなった後、経営難に陥り、
カンティーナを手放していたのです。

リカーソリ家がカンティーナを手放した後、このカンティーナは何度も所有者が変わり、
畑は荒廃していきました。

そんな中、写真家としてアメリカで活躍していた32代目のフランチェスコ・リカーソリさんは、
リカーソリの名前の下落と、カンティーナの状況に耐え切れず、カンティーナを買い戻します。

様々な国のワインを飲んでいた彼は、買い戻したカンティーナでモダンなワイン造りを始めます。
バリックを使用し、キャンティ・クラッシコの他に、スーパータスカンも生産しています。

伝統品種だけにこだわることなく、柔軟にワイン造りを勧める彼は、
初リリースから世界的に高い評価を取り続けています。

リカーソリの過去のイメージは一掃され、一気に世界でも高いランクに考えられるようになりました。

  Ricasoriのワイン情報
ワイン名ブドウ品種熟成方法
Chianti Classico Castello di Brolio
キャンティ・クラッシコ・カステッロ・ディ・ブローリオ
サンジョベーゼ
カベルネ・ソーヴィニョン

バリック
Casalferro
カザルフェッロ
サンジョベーゼ
メルロ

バリック
Torricella
トリチェッラ
シャルドネ


バリック
Chianti Classico Brolio
キャンティ・クラッシコ・ブローリオ
サンジョベーゼ
カナイオーロ

バリック
Formulae
フォルミュレ
サンジョベーゼ


ステンレス・バリック
Rocca Guicciarda
ロッカ・グイッチャルダ
サンジョベーゼ


大樽・バリック
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