クインタレッリ Quintarelli
ジュゼッペ・クインタレッリさんは、私のアルバイト時代に
初めて感動を与えてくれた造り手さんです。
アルバイト時代、まだワインの勉強も始めたばかり。イタリアワインの格付けを覚えて、
「これだけ知っていれば大丈夫。」
などと勘違いをしていた頃。
格付けとラベル記載用語は覚えていたので、イタリアワインのなんとなくの分野は読み取れるようになっていました。
「後は味を覚えるだけ」
と、まずは最高ランクのDOCGを飲んでみようとワインショップのセラーを物色してみます。
コンビニで売っている安いワインと、アルバイト先のグラス売りに使われていたワインしか飲んだことのなかった私は、
「ワインなんてこんなものなんだろう。
こんな酸っぱいものに何万も金をかけるなんて信じられないな。」
と、勝手に勘違いの世界を広げていました。
大量に陳列されたワインを一つ一つ目で追いながら浅い知識を当てはめていきます。
セラーの寒さと、種類の多さにやられぎみの私は結局、デザインで購入するワインを決めました。
クインタレッリのヴァルポリチェッラ
上の画像がそれなんですが、いかがですか?
個人的にはこの手書きの筆記体がとても気に入っています。このラベルにはジュゼッペさんの人柄がよく表れているように思います。
でこぼこした深緑色のラベルに、さらっと書かれた文字。文字の揃え位置も、大きさもまちまちなんですが、丸みのある形に優しい人柄を感じます。
コンビニ以外で初めて買ったワインをわくわくしながら、大切に抱えて家に帰ります。
一緒に買ったシュピーゲラウのグラスが電車の揺れで割れてしまわないかとそわそわしていたのを覚えています。
何とか無事に家に着き早速抜栓。ピカピカに磨いたグラスにワインを注ぐと、広がる香りに驚かされます。今まで感じてきたワインの香りと何か違うんです。
「なんだか、かいだことがあるような気がするんだけど...」
と、グラスに鼻を近づけると、
「あっ!
チョコレートだ!」
と一人で声を上げていました。
チョコレートの香りは凝縮させた赤ワイン特有の香りで、初めてそれを体感したあのときの記憶は強く頭に残っています。
チョコレートの香りのするワインは、概して味わいも凝縮していて、酸味が弱く、渋みの強い、いわゆる濃いワインが多いんです。
しかし、クインタレッリのヴァルポリチェッラは違います。
柔らかいんです。
口に含むとふわっと味わいが広がって、徐々にその凝縮感が伝わってきます。
「なんて優しい味わいなんだろう。」
と、2時間ほど幸せな時間を満喫させていただきました。
この感動の翌日以降、もっとこのワインのことを知りたい!と本屋を巡りました。
それまで、ワインを「ワイン」という大きなくくりでしか考えていなかった私に、ワインには沢山の人々のドラマが映されていることに気づかせていただいたのがこのワインの造り手、ジュゼッペ・クインタレッリさんです。
彼のワイン造りのスタイルは、「気持ち」。
「いい物を造るには、造る人間のハートが必要。
それには沢山の手間隙と、沢山の時間がかかるものなんですよ。」
と優しく語るジュゼッペさんは、その信念が顔つきにも現れていて、とても優しい表情を持ったおじいさんです。
でも、このおじいさんがすごいんです。
クインタレッリの看板ワインとしてアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラというものがあります。
先程お話ししたヴァルポリチェッラの葡萄を陰干しして造る伝統的なワインなのですが、仕上がったワインは、もう液体ではなく「固体」。口の中でとろっと溶けていくイメージです。また、深く、複雑な味わいを持っているので時間が経つにつれて様々な表情を見せてくれます。
このワインに惚れ込んで弟子入りされた造り手さんも多く、世界中でクインタレッリの陰干しの手法を取り入れた素晴らしいワインが造られています。
世界には様々なワインの造り手さんがいますが、彼程に自分自身をワインに映し出せる人間はいません。
ワインに良いイメージを持っていなかった私に、「興味と感動」を教えてくれた造り手さんです。
あなたもクインタレッリさんの人格を味わってみて下さい。
初めて感動を与えてくれた造り手さんです。
アルバイト時代、まだワインの勉強も始めたばかり。イタリアワインの格付けを覚えて、
「これだけ知っていれば大丈夫。」
などと勘違いをしていた頃。
格付けとラベル記載用語は覚えていたので、イタリアワインのなんとなくの分野は読み取れるようになっていました。
「後は味を覚えるだけ」
と、まずは最高ランクのDOCGを飲んでみようとワインショップのセラーを物色してみます。
コンビニで売っている安いワインと、アルバイト先のグラス売りに使われていたワインしか飲んだことのなかった私は、
「ワインなんてこんなものなんだろう。
こんな酸っぱいものに何万も金をかけるなんて信じられないな。」
と、勝手に勘違いの世界を広げていました。
大量に陳列されたワインを一つ一つ目で追いながら浅い知識を当てはめていきます。
セラーの寒さと、種類の多さにやられぎみの私は結局、デザインで購入するワインを決めました。
クインタレッリのヴァルポリチェッラ
上の画像がそれなんですが、いかがですか?
個人的にはこの手書きの筆記体がとても気に入っています。このラベルにはジュゼッペさんの人柄がよく表れているように思います。
でこぼこした深緑色のラベルに、さらっと書かれた文字。文字の揃え位置も、大きさもまちまちなんですが、丸みのある形に優しい人柄を感じます。
コンビニ以外で初めて買ったワインをわくわくしながら、大切に抱えて家に帰ります。
一緒に買ったシュピーゲラウのグラスが電車の揺れで割れてしまわないかとそわそわしていたのを覚えています。
何とか無事に家に着き早速抜栓。ピカピカに磨いたグラスにワインを注ぐと、広がる香りに驚かされます。今まで感じてきたワインの香りと何か違うんです。
「なんだか、かいだことがあるような気がするんだけど...」
と、グラスに鼻を近づけると、
「あっ!
チョコレートだ!」
と一人で声を上げていました。
チョコレートの香りは凝縮させた赤ワイン特有の香りで、初めてそれを体感したあのときの記憶は強く頭に残っています。
チョコレートの香りのするワインは、概して味わいも凝縮していて、酸味が弱く、渋みの強い、いわゆる濃いワインが多いんです。
しかし、クインタレッリのヴァルポリチェッラは違います。
柔らかいんです。
口に含むとふわっと味わいが広がって、徐々にその凝縮感が伝わってきます。
「なんて優しい味わいなんだろう。」
と、2時間ほど幸せな時間を満喫させていただきました。
この感動の翌日以降、もっとこのワインのことを知りたい!と本屋を巡りました。
それまで、ワインを「ワイン」という大きなくくりでしか考えていなかった私に、ワインには沢山の人々のドラマが映されていることに気づかせていただいたのがこのワインの造り手、ジュゼッペ・クインタレッリさんです。
彼のワイン造りのスタイルは、「気持ち」。
「いい物を造るには、造る人間のハートが必要。
それには沢山の手間隙と、沢山の時間がかかるものなんですよ。」
と優しく語るジュゼッペさんは、その信念が顔つきにも現れていて、とても優しい表情を持ったおじいさんです。
でも、このおじいさんがすごいんです。
クインタレッリの看板ワインとしてアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラというものがあります。
先程お話ししたヴァルポリチェッラの葡萄を陰干しして造る伝統的なワインなのですが、仕上がったワインは、もう液体ではなく「固体」。口の中でとろっと溶けていくイメージです。また、深く、複雑な味わいを持っているので時間が経つにつれて様々な表情を見せてくれます。
このワインに惚れ込んで弟子入りされた造り手さんも多く、世界中でクインタレッリの陰干しの手法を取り入れた素晴らしいワインが造られています。
世界には様々なワインの造り手さんがいますが、彼程に自分自身をワインに映し出せる人間はいません。
ワインに良いイメージを持っていなかった私に、「興味と感動」を教えてくれた造り手さんです。
あなたもクインタレッリさんの人格を味わってみて下さい。
Quintarelliのワイン情報
ワイン名 | ブドウ品種 | 熟成方法 |
---|---|---|
Amarone della Valpolicella Classico アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ | コルヴィーナ ロンディネッラ カベルネ・ソーヴィニョン | 大樽 |
Valpolicella Classico Superiore ヴァルポリチェッラ・クラッシコ・スペリオーレ | コルヴィーナ ロンディネッラ モリナーラ | 大樽 |
Recioto della Valpolicella Classico レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラ | コルヴィーナ ロンディネッラ モリナーラ | 大樽 |
Alzero アルゼーロ | カベルネ・ソーヴィニョン カベルネ・フラン | 大樽・バリック |
Amabile del Cere アマービレ・デル・チェレ | サオリン ガルガネーガ カステッリ・ロマーニ | 大樽 |
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